「快活、勝利」 パキラ花言葉
パキラの特徴
パキラは高さ20mになる高木です。
幹は太く、子株のときは緑色ですが、大きく育つと灰緑色になります。葉は掌状葉で小葉は5~9枚、光沢のある濃緑色で楕円形です。大きく育てると、淡緑色の花弁と200~250本の雄しべをもつ花をつけます。その後、結実して実が熟すと、果実が裂けて周囲にタネを飛ばします。
一般に見られるものは、苗を3~5株編んだ株や、幹の基部がふくらんだ株をミニ観葉や大鉢仕立てにしたものです。葉に斑が入ったものもあります。
パキラはもともと果樹やパルプ材にするため台湾に導入され、30年ほど前にこれを観葉植物に利用しようと日本に輸入されました。
パキラ・アクアティカ(Pachira aquatica)と呼ばれていましたが、その後この名前が誤りであることがわかり、現在ではパキラ・グラブラ(P. glabra)が正しい名前とされています。※科名:アオイ科で分類される場合もあります。
パキラ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐陰性が強い植物で、日当たりが悪い場所にも置けますが、日陰に長期間置くと軟弱になり、枝葉が折れやすくなるので注意します。できるだけ日光に当てたほうがしっかりした株に育ちます。春から秋に戸外やベランダなどに置いた株は、冬は室内に取り込みます。
水やり
乾燥に強く、年間を通して鉢土の表面が乾いてきたら水を与えれば十分です。
肥料
春から秋の生育期に、緩効性化成肥料を2か月に1回施します。冬でも、暖かい室内に置いている場合は新芽が動くことがあるので、そのような株には肥料を施し続けてください。
病気と害虫
病気:炭そ病など
置き場を移動して栽培環境を急に変えると、葉を傷めることがあるので注意します。日光に当てるときは、徐々に光が強い場所へ移動させ、日光に慣らすようにします。春から秋の高温多湿期に炭そ病が発生します。植物を健康に育てることで発生を減らすことができます。
害虫:カイガラムシ、ハダニ
年間を通して発生します。見つけたら早めに駆除します。
用土(鉢植え)
水はけのよい肥沃な用土(例:赤玉土小粒7、腐葉土2、堆肥1の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
小さい株は生育に応じて年1回、5月から9月に、一回り大きな鉢に植え替えます。大鉢仕立ての株は2年に1回行いましょう。大きくしたくない場合は、鉢土を1/3程度落とし、今までと同じサイズの鉢を用います。
ふやし方
さし木:適期は 5月中旬から9月中旬です。茎を長さ10cm程度に切り、赤玉土の単用などに、さし穂の1/2程度までさします。約1か月で発根、発芽します。2か月程度で十分根が出たら、鉢植え用の用土で鉢に植えつけます。さし木でふやした株は幹の基部がふくらみません。
タネまき:うまく開花・結実したらタネがとれます。とってからすぐにまくと、よく発芽します。赤玉土などにまき、タネが隠れる程度に覆土します。2~3週間で発芽し、約1か月後に3号鉢に鉢上げします。タネでふやした株は幹の基部がふくらみます。
主な作業
切り戻し:高温時は枝が伸びやすいので、6月から8月に伸びすぎた枝は切り戻します。切り落とした枝はさし木に利用できます。NHK出版より