「小さな愛」 セントポーリア花言葉
セントポーリアの特徴
セントポーリアは熱帯アフリカ東部の山岳地帯に24種ほどが分布しています。茎が短いロゼット型と、茎が伸びて這うトレイル型がありますが、園芸品種はセントポーリア・イオナンタ(Saintpaulia ionantha)やセントポーリア・コンフューサ(S. confusa)など、ロゼット型を中心に改良されたと考えられています。ドイツで品種改良が始まり、その後アメリカでも改良が進みました。
園芸品種は無数にあり、花形、花色、葉形、草姿がさまざまです。アマチュアの愛好会で楽しまれる園芸品種は変化に富んでいますが、性質の弱いものや輸送に不向きな園芸品種もあります。それとは別に、営利を目的として改良された、落花しにくく多花性で丈夫な園芸品種が多く生産されています。
蛍光灯の照明でも十分に育つので、室内でワーディアンケースに蛍光灯をつけて栽培でき、棚を組めば狭い場所でも数多くの園芸品種を収集することができるのも人気の理由です。
セントポーリア 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
通年、レースのカーテン越しの日ざしが当たる、明るい室内で育てます。暗い場所では蛍光灯を株の20cmぐらい上に設置しましょう。強い日ざしは必要ありません。寒さと暑さに弱いので、冬は最低温度10℃以上を保ち、夏は南向きや西向きの部屋を避けて、北側の窓辺など涼しい場所を選びましょう。
水やり
春と秋は、用土の表面が乾いたら鉢の底から水が流れ出るまでたっぷり与えます。夏は高温で生育が停滞するので少し乾かし気味にしてください。冬は加温しておう盛に育っている株には春秋と同様に水を与えますが、10℃を下回るような寒い場所では乾かし気味にします。用土に直接水を与え、葉にはかからないようにしましょう。葉に冷たい水をかけると斑点ができてしまいます。
肥料
真夏と真冬を除く、9月から5月まで液体肥料(N-P-K=6-10-5など)を施します。表示の使用濃度の最も薄めの倍率で回数多く施すのがうまく育てるコツです。10月から11月に緩効性肥料を施します。
病気と害虫
病気:灰色かび病
灰色かび病は11月から7月に、花がらに発生します。花がらをこまめに摘み、葉の上や株のすき間に落ちた花弁を取り除きましょう。
害虫:アブラムシ、ホコリダニ
アブラムシは、風通しが悪かったり肥料過多になったりすると、通年発生しやすくなります。
ホコリダニは、高温乾燥が続くと発生します。発生すると新芽が萎縮して成長が止まります。非常に小さいので肉眼ではダニの姿は見えません。軽石や砂を敷いた上に鉢を置き、水を含ませて湿度を高くすると予防できます。
用土(鉢植え)
酸度調整済みピートモス、バーミキュライト、パーライトの等量配合土など、水はけと水もちのよい、有機質に富んだ土が適します。鉢底に珪酸塩白土を敷くと、根腐れ予防になります。
植えつけ、 植え替え
毎年、古い用土を落として植え替えます。数年栽培を続けると茎が長くなって腰高の株になってしまうので、上部を切り取り、さし芽を行って株を更新します。切り取った下の株からも新芽が伸びるので、植え替えて育てましょう。根腐れを起こした株も、腐った部分を切り取ってさし芽を行って仕立て直せます。NHK出版より