「夢」 ブバルディア花言葉
ブバルディアの特徴
ブバルディアはカンチョウジ(管丁字)とも呼ばれ、花は細長い筒状で、先端が4つに裂けて十文字のように開きます。これが茎の先に何輪も固まって咲き、多いものでは30輪くらいつきます。属名のブバルディアは、ルイ13世の侍医でフランス王室庭園長でもあったシャルル・ブバールの名前に由来します。
切り花として花束やフラワーアレンジメントに利用されることが多く、鉢植えも流通しますが、耐寒性が弱いので、一般家庭での栽培は比較的少ないほうです。短日開花性のものがほとんどで、通常は10月下旬以降に開花します。わが国では、伊豆大島などの温暖な地域での栽培が多く、シェード栽培(短日処理)により、ほぼ周年切り花が楽しめます。
ブバルディア属には30種があります。半常緑性の低木灌木で、葉は対生または3~5枚で輪生します。そのなかで、ブバルディア・ロンギフローラ(Bouvardia longiflora)は、白色大輪で強い芳香があり、比較的古くから栽培されていました。
その後、ブバルディア・テルニフォリア(B. ternifolia)やブバルディア・レイアンタ(B. leiantha)など、いくつかの原種をもとに品種が育成され、赤や桃色など、小輪多花性のものが栽培されるようになりました。現在も新しい品種が育成され、これらは、ハイブリッド系と呼ばれています。
ブバルディアの育て方
栽培環境・日当たり・置き場
温暖な気候を好み、15℃以上で生育し、冬越しには最低温度7~8℃くらいを保つようにします。日照を必要とするので、真夏以外は日がよく当たる場所で栽培します。
水やり
乾燥させると生育が止まり、ひどい場合は落葉することもあるので、生育中は、用土が乾燥しないよう十分に水を与えます。水はけをよくしておくことも大切です。
肥料
真夏と冬を除き、肥料切れしないよう、定期的に施します。月1回の置き肥、または月3回くらい液体肥料を施します。
病気と害虫
病気:灰色かび病、うどんこ病
日当たりと風通しがよければ、病気はあまり見られませんが、灰色かび病やうどんこ病が出ることがあるので注意します。また、多肥多湿の状態が続くと根が傷むので、乾燥させないようにしながらも、水はけよくしておき、低温期、高温期は肥料を施さないようにします。
害虫:アブラムシ、ハダニ、オンシツコナジラミなど
早めに防除します。
用土(鉢植え)
水はけのよいものがよく、一般の草花用培養土やバラなどの培養土と同様のものが利用できます(例:赤玉土5、鹿沼土2、腐葉土3の配合用土)。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:温暖な時期であれば、いつでも植えつけできます。4月から6月、または9月から10月ごろに植えつけると生育が良好です。
植え替え:木本なので、頻繁に植え替える必要はありません。6号鉢以上で大株に育ったものは2~3年ごとに植え直します。小さい苗のうちは、成長にしたがって毎年少しずつ大きな鉢に植え替えます。適期は植えつけ時期と同じです。NHK出版より