「戦い」 アキレア花言葉
アキレアの特徴
アキレアはノコギリソウの仲間で、北半球の温帯に100種類が自生しています。
高山植物のような小型のものから草丈1m以上の大型のもの、さらに緑葉、シルバーリーフ、葉がふさふさした毛に覆われたものなどさまざまな種類があります。
日本には、エゾノコギリソウ(Achillea ptarmica ssp.macrocephala)と、ノコギリソウ(A. alpina var. longiligulata)などアキレア・アルピナ(A. alpina)のいくつかの亜種が自生しています。
庭や花壇での栽培が多く最も一般的なのは、日本にも帰化しているセイヨウノコギリソウ(A. millefolium)です。
コモンヤロウとも呼ばれ、止血作用、健胃作用など薬効の高いハーブとしても知られます。
野生種の花は白から淡桃色ですが、アカバナノコギリソウと呼ばれる花が赤いものや、黄花のアキレア・タイゲテア(A.‘Taygetea’)と交配された品種などが育成され、花色が非常にカラフルになっています。
大型種のキバナノノコギリソウ(A. filipendulina)も古くから観賞用に栽培されており、ドライフラワーとしても人気があります。
オオバナノコギリソウ(A. ptarmica ssp.ptarmica)は、直径1.5cmくらいの白い花が散らばるように咲き、大輪のカスミソウのような風情です。
アキレアの育て方ポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりがよく、やや乾燥気味の開けた場所を好みます。
やせ地や荒れ地でも育ち、放任でもよいくらい丈夫ですが、高温多湿の蒸れには弱く、水はけと風通しをよくしておくことが大切です。
地下茎を伸ばして広がるので、植える際は、場所の広さを考慮しておくとよいでしょう。
水やり
庭植えでは、ほとんど必要ありません。鉢植えは、過湿に注意し、用土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
庭植えでは、ほとんど必要ありません。肥料分が多いと倒れやすくなり、茎葉が混み合って病気も出やすくなります。
鉢植えでは植えつけ時の元肥のほか、生育の様子を見て春と秋に追肥をします。
病気と害虫
病気:うどんこ病、灰色かび病など
高温多湿や長雨が続くと茎葉が蒸れて傷みやすいので、水はけと風通しをよくして予防に努めます。
品種による強弱もありますが、うどんこ病や灰色かび病などの被害を受けます。
害虫:アブラムシなど
害虫は比較的少ないほうで、アブラムシなどの予防を行う程度です。
用土(鉢植え)
水はけのよいものであれば、用土はそれほど選びません。
赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花向け培養土が利用できます。小型の種類や高山性のものは、軽石や鹿沼土など、山野草向けの培養土を使います。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:ポット苗であれば、ほぼ一年中植えつけは可能です。
株分け苗や、地下茎を取り分けて植える場合は、9月下旬から11月または3月から4月ごろが適期です。
植え替え:数年間は植えたままにできますが、地下茎を伸ばして周囲に広がり、中心部は枯れてくるので、場所の状況や必要に応じて、春か秋に掘り上げて植え直します。
鉢植えは根の回りが早く、混みすぎや土の劣化で生育が悪くなるので、1~2年に1回、春か秋に新しい用土で植え直しをします。NHK出版より