「上品、節制」 ドウダンツツジ花言葉
ドウダンツツジの基本情報
学名:Enkianthus perulatus
和名:ドウダンツツジ(灯台躑躅)
科名 / 属名:ツツジ科 / ドウダンツツジ属
ドウダンツツジの特徴
ドウダンツツジは春に咲く白い壺形のかわいらしい小花と、秋の紅葉(10月中旬から11月)がすばらしい、落葉性の花木です。
葉が出る前に開花します。
日本原産ですが、現在、各地で栽培されているドウダンツツジは小葉の優良個体を選抜したものです。
刈り込みに耐え、小枝が密に出るので、生け垣用として、戦後急速に全国に広まったものと考えられます。
野生のドウダンツツジの多くは、栽培されている株よりも葉が大きく、枝の出方が粗めです。
実際、各地に残るドウダンツツジの古木は葉が大きく、葉の幅が広い、野性のヒロハドウダンツツジ(Enkianthus perulatus f. japonicus)だと思われます。
ドウダンツツジ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日本原産なので、栽培は容易です。鉢植え、庭植えともに、日当たりのよい戸外で栽培します。
日陰では花つきが悪くなるだけでなく、紅葉の色も冴えません。
鉢植えは、用土の乾燥を防ぐため、夏の間は西日の当たらない半日陰で管理します。
酸性土壌を好み、シャクナゲやツツジと同じく、地表近くにたくさんの細い根を張ります。
庭植えは、酸度未調整ピートモスと腐葉土をすき込んで、水はけと水もちをよくしてください。
水やり
鉢植えの場合は気温の高い5月から9月は乾いたら与え、休眠する落葉期は控えめに与えます。庭植えの場合は基本的に必要ありませんが、夏の極端に乾燥する時期には、朝か夕方に十分に与えてください。
肥料
鉢植え、庭植えともに、花後に緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)や有機質肥料(固形の油かすなど)を施します。また、春の芽出し期に効果が表れるように、2月から3月の休眠期に春と同様の肥料を施します(冬に植えつけ、植え替えを行った株を除く)。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:ハダニ
深刻な被害を与える害虫はいませんが、乾燥する8月下旬から9月にハダニが発生します。
用土(鉢植え)
酸性土壌を好み、地表近くにたくさんの細い根を張るので、極端な乾燥を嫌います。
赤玉土小粒5、酸度未調整ピートモス3、腐葉土2の配合土など、水はけと水もちがよい用土を使用します。
市販の培養土を利用する場合は、培養土に等量の赤玉土小粒を加えて使用します。
植えつけ、 植え替え
植え替えの適期は、新芽が伸び始める前の3月から4月、または厳寒期を除く落葉期です。
鉢植えは2年ごとに植え替えます。
根鉢を1/3程度くずし、一回り大きな鉢に、深植えにならないように植えつけます。
庭植えは、酸度未調整ピートモスと腐葉土をすき込んでから植えつけます。
根を広げるように浅植えにし、株がぐらつくときには支柱を立ててください。
ふやし方
さし木:一般にさし木でふやします。適期は、春以降に伸びた枝が十分に固まる6月から7月です。
前年に伸びた枝を利用して、落葉期の2月から3月に行うことも可能です。
主な作業
剪定:丸く刈り込んだ樹形にしたり、生け垣などに利用したりするときは、剪定を行います。
適期は新芽が伸びる5月中旬から6月中旬です。
花芽は前年の夏にできるので、夏以降の剪定はせっかくできた花芽を切ることになります。
紅葉だけを楽しむのであれば、いつでも行えます。
夏以降に伸びた徒長枝は、紅葉が終わる11月中旬~12月に切り戻して、樹形を整えます。NHK出版より