「おしゃれ、気取り、風変わり」 ケイトウ花言葉
ケイトウの基本情報
学名:Celosia argentea , Celosia argentea var.cristata , Celosia cristata
和名:ケイトウ(鶏頭)
科名 / 属名:ヒユ科 / ケイトウ属(セロシア属)
ケイトウの特徴
一般的にケイトウと呼ばれるものは、炎のような鮮やかな花色で秋の花壇を彩り、古くから親しまれているなじみのある花です。
ニワトリのトサカに似ていることから「鶏頭」と呼ばれ、花房の先端が平たく帯状や扇状に大きく広がり、これがよく目立つのが大きな特徴です。
ケイトウの仲間、セロシア属(Celosia)には60種ほどがありますが、栽培されるのはこのなかの一種のクリスタータ(C.cristata)やアルゲンテア(C.argentea)とその変種がほとんどです。
セロシア属のケイトウの仲間は、大きく5つのタイプにグループ分けされます。
一般的に「ケイトウ」と呼ばれているのは、以下の1~4のグループで、園芸品種も多くあります。
1.トサカ系、クリスタータグループ
最もケイトウらしいタイプの花。個体差が多く見られ、トサカの程度はさまざまです。
2.久留米ゲイトウグループ
トサカ状の花が折り重なるように固まって、球状になるタイプ。分枝はほとんどしません。
3.プルモーサ系、羽毛ゲイトウグループ
ふさふさした円錐形の柔らかな花穂が特徴。羽毛の長いものから短いものまであります。
4.キルドシー系、ヤリゲイトウグループ
羽毛が玉状に固まって咲くタイプ。
5.ノゲイトウ(C.argentea)
トサカにならず、花穂は細長い円錐形。枝分かれしてたくさんの花穂をつけるものが多い。
ケイトウ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけのよいところであれば、土質はあまり選びません。
肥よくなところでは葉が大きく茂りすぎるので、やせた土地で堅く小さめに育てたほうが見栄えがよいものです。タネの発芽適温は20~30℃で、ヤエザクラが咲く4月下旬以降から8月ごろまでタネまきができます。
相対的短日性の植物なので、遅くまくほど草丈が低く開花します。生育の適温は15~30℃です。
品種によって、草丈や株張り、分枝の程度がかなり異なるので、場所やスペースに応じて選ぶようにします。
水やり
生育には十分な水分が必要ですから、根がしっかり張るまでは極端に乾かさないことです。
特にタネまきから苗が小さいうちは、乾燥に注意しましょう。鉢植えでは乾燥させると、下葉が枯れ上がりやすいものです。
肥料
庭植えではほとんど不要です。鉢植えでは、本葉3~4枚のころから蕾が出るまで、月に3回くらい液体肥料を施します。
病気と害虫
病気:立枯病、灰色かび病、連作障害
日当たりや水はけがよくないと、立枯病や灰色かび病が出やすいものです。
また、連作障害も出るので、数年ごとに場所を変えるのが安全です。
害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ハダニ
乾燥が続くとハダニがつきやすいので注意します。
用土(鉢植え)
一般の草花用培養土や、赤玉土7、腐葉土3の配合土などで育てられます。少量の苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
移植を嫌うので、花壇や鉢に直接まくか、ポットなどにまいて育苗してから根鉢を崩さないよう注意して植えつけます。嫌光性のタネなので、軽く覆土して、発芽まで新聞紙などをかぶせて光が当たらないようにしておくとよいでしょう。植えつける際は、根を切らないように注意します。
ふやし方
タネまき:一年草ですから、毎年タネをまいて育てます。個体差が出るので、自家採種をするときはよい株を選んでタネとりをします。タネは春まで乾燥貯蔵しておきます。NHK出版より
ケイトウの種類(原種、園芸品種)
「キモノ」シリーズ
羽毛ケイトウのごく矮性な品種で、草丈10〜20cmぐらい。小鉢や寄せ植えに向く。赤、オレンジ、黄、ピンクがある。
「キャッスル」シリーズ
羽毛ケイトウの矮性品種で、草丈20〜30cmぐらい。花穂にボリュームがあり、花壇に向く。赤、オレンジ、黄、ピンクがある。
ケイトウ 「ドリアン」シリーズ
羽毛ケイトウがさらに細長く伸びたような花穂で、フラワーアレンジに向く。スプレー状に多数分枝して、草丈60〜80cmぐらい。
ケイトウ ‘シャロン’
すらりとした草姿で、淡い上品なピンクの花を咲かせる。草丈60〜80cm。早生品種。切り花に向く。
ケイトウ ‘ピア’
ノゲイトウタイプの草丈の高い品種。1m以上に伸びて、分枝が多く、切り花に向く。濃いピンクで茎葉も色づく。