「優雅、上品、友情」コデマリ花言葉
コデマリの基本情報
学名:Spiraea cantoniensis
和名:コデマリ(小手毬) その他の名前:スズカケ(古名)
科名 / 属名:バラ科 / シモツケ属
コデマリの特徴
コデマリは、細い枝や葉が見えなくなるほど白い多数の花を咲かせ、枝垂れる姿がとても見事で、庭木や切り花として利用される、春を代表する花木です。同じ仲間のユキヤナギよりも遅く、赤褐色の新梢が伸びたあと、4月から5月に開花します。
コデマリの属するシモツケ属は、シモツケやユキヤナギなど、小型で丈夫な育てやすい観賞価値の高い花木が含まれる重要なグループで、北半球の温帯に100種ほどが分布します。
コデマリは古く中国から渡来し、江戸時代初期から観賞用に栽培されてきました。
和名は花の集まり(花序)を、小型の手まりに見立てたものです。
コデマリ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
地際から幹が多数出て、株立ちとなって大きく育つので、庭植えにします。
極端に乾燥しない土壌で、日当たりと風通しのよい場所であれば、土質を選びません。大きくなるため鉢植えでは栽培しません。
水やり
特に必要ありませんが、極端に乾燥する夏の高温期には、朝か夕方に水やりをします。
肥料
1月上旬から2月下旬に寒肥を、5月中旬から6月上旬に花後のお礼肥として、発酵油かすや緩効性の化成肥料を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病
粉をまぶしたように葉が白くなります。
剪定して風通しをよくし、予防します。
害虫:アブラムシ類、カイガラムシ類
枝が密生して風通しが悪いと、アブラムシ類やカイガラムシ類が発生します。剪定して風通しをよくし、予防しましょう。
用土(鉢植え)
大きくなるため鉢植えでは栽培しません。
植えつけ、 植え替え
2月中旬から3月下旬、あるいは10月上旬から11月下旬が適期です。
根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や少量の完熟堆肥などを混合して植えつけます。
根鉢のまわりに十分水を注ぎ、棒などでつついて、根と植え土をなじませます。
秋に植えつけるときには、地際から伸びる枝を切ってもかまいません。
ふやし方
さし木:落葉している3月上旬から下旬に、前年に伸びた枝を長さ10cmほどで切り取り、赤玉土小粒などのさし木用土にさします。
たっぷりと水やりし、風の当たらない日陰で乾かさないように管理すれば、4月から5月に新芽が出て、発根します。
株分け:植えつけ適期と同じ2月中旬から3月下旬、あるいは10月上旬から11月下旬に株を掘り上げ、枝4~5本を1株として、スコップやハサミで分割します。
主な作業
剪定:秋に翌春に咲く花芽が分化するので、花後すぐに剪定します。
また、枝が地際から多数出て風通しが悪くなると、病害虫が発生しやすくなり、細い枝には花がつきにくくなるので、枯れ枝や細い枝は、基部から切り除きましょう。
地際からばっさりと刈り込んでも、夏までに枝が伸びて翌年も花を咲かせるので、数年に1回は刈り込み剪定するとよいでしょう。NHK出版より
コデマリの種類(原種、園芸品種)
ヤエコデマリ Spiraea cantoniensis f. plena
コデマリの八重咲き品種。
シジミバナ Spiraea prunifolia
コデマリとは別種だが、よく似た白色の八重咲きの花を咲かせる。
コデマリよりも葉の幅が広く、花穂はユキヤナギのように長くなる。中国原産で、日本でも古くから栽培されている。