「秘めた感情、順応」 ヒマラヤユキノシタ花言葉
ヒマラヤユキノシタの基本情報
学名:Bergenia
和名:ヒマラヤユキノシタなど その他の名前:エレファンツ・イヤー
科名 / 属名:ユキノシタ科 / ヒマラヤユキノシタ属(ベルゲニア属)
ヒマラヤユキノシタの特徴
ヒマラヤユキノシタは、早春のまだ寒さが残る時期に、やさしいピンクの花を咲かせ、花壇を明るく彩ります。
革質で厚みのある楕円形の大きな葉を地面に張りつくように広げ、どっしりとした安定感もあります。
太い根茎が横に伸びて樹木のような形になり、年数を経るごとに風格も増します。
ベルゲニア属は、東~中央アジアに8種があり、園芸品種が多数育成されています。
ヒマラヤユキノシタという名前は、もともとはベルゲニア・ストラケイ(Bergenia stracheyi)につけられた和名ですが、現在は、交配種も含めてベルゲニア属全体がヒマラヤユキノシタと呼ばれています。
大型種から小型種までさまざまで、花が丸く固まって咲くもの、長い穂になるものなどがあり、花色も赤から白まで幅があります。
春だけでなく、秋にも咲く二季咲き品種も育成されています。
株の成長はゆっくりですが、一度根づくと何年もほとんど放任でもよいくらいで、グラウンドカバープランツとして重宝します。
ヒマラヤユキノシタ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
幅広い環境に適応し、日当たりから明るい日陰まで、場所をあまり選びません。
乾燥に強く、石垣の上や石組みの間、軒下の雨が当たりにくい場所でも育ちます。
ただし、冷涼な気候を好むので、夏は半日陰が適します。暗い場所では花つきが悪くなります。
また、多湿に弱いので、水はけをよくしておくことが大切です。
水やり
庭植えではほとんど不要です。
鉢植えでは、用土が乾いてからたっぷりと水を与えます。
乾燥に強く、しばらく水やりしなくても枯れませんが、春と秋の成長期は極端に乾かさないほうが生育がよく、花も多くなります。
肥料
庭植えではほとんど不要ですが、秋涼しくなったら株のまわりに化成肥料などをまいておくと、生育が促進されます。
鉢植えでは、春と秋の成長期に緩効性肥料を置き肥します。
病気と害虫
病気:根腐れ
病気はほとんど見られませんが、水はけが悪いと根茎が腐りやすくなるので、植え場所と用土に注意します。
害虫:カイガラムシ、ナメクジ、ダンゴムシ
特に注意するものはありませんが、カイガラムシがつくことがあるので見つけしだい防除します。
柔らかい新芽や蕾は、ナメクジ、ダンゴムシなどの食害に注意します。
用土(鉢植え)
赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花用培養土が利用できます。
水はけをよくしておくことが大切で、多湿の状態が続くと根腐れの原因になります。
鹿沼土など山野草用の用土を利用するのもよい方法です。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:ポット苗または株分けした苗を、春か秋に植えつけます。
根茎が地表に出るように横に寝かせ、芽が伸びる方向をよく見て株の向きを考えて、浅く植えます。
植え替え:庭植えでは、数年間は植え替えの必要はありません。石組みの間などでは10年以上そのまま育てられます。
花壇では、株が周囲に広がって、中心部が枯れやすくなるので、様子を見て、春か秋に株を掘り上げて土壌改良を行い、植え直します。
鉢植えでは、根詰まりや用土の劣化で生育が悪くなるので、3~4年を目安に、根をほぐして古い用土を落とし、新しい用土で植え直します。
ふやし方
株分け:主に株分けでふやします。
タネまき:タネまきも可能ですが、園芸品種では、タネが実らなかったり、まいても親とは異なる花が咲いたりします。
開花まで3年ほどかかります。
根伏せ:太い根茎を短く切ってふやすこともできます。
早春に、根茎を5cmくらいの長さに切り分け、さし芽用土に浅く伏せておくと新芽が吹いてくるので、これを育てます。
主な作業
花がら摘み:咲き終わった花は切ります。
枯れ葉取り:2月中旬から3月に枯れ葉を取ります。
夏越し:鉢植えのものは、夏の間は日陰に移動させます。NHK出版より
ヒマラヤユキノシタの種類(原種、園芸品種)
ベルゲニア・ストラケイ Bergenia stracheyi
和名はヒマラヤユキノシタ。
古くから栽培される。
ピンクの大きな花房をつける。
ベルゲニア・コルディフォリア Bergenia cordifolia
和名はシベリアユキノシタ。
モンゴルのアルタイ地方原産。
大型種で、花茎は50cmくらいまで伸びる。葉は卵形。
ベルゲニア・クラシフォリア Bergenia crassifolia
和名はナガバユキノシタ。
モンゴルのアルタイ地方原産。中〜大型種。葉は長い楕円形。