「あどけなさ、純潔、親愛の情」 フリージア花言葉
フリージアの特徴
フリージアは芳香があり、切り花としても人気の高く、12種の野生種が南アフリカに分布しています。自生地の多くは夏に乾燥し、冬に湿潤となる地中海性気候で、秋に芽を出して生育し、春に開花したあと、夏に地上部が枯れて休眠します。
耐寒性はさほど強くありませんが、暖冬の年は関東地方以西であれば戸外で冬越しします。
6~12輪くらいの花を穂状に咲かせ、一重と八重があり、花色も豊富です。特に黄花と白花は香りが強い傾向にあります。
フリージア育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと風通しのよい場所で育てます。
冬には3℃以下にならない場所が理想で、鉢植えであれば、冬は軒下や室内など霜の当たらない場所へ移します。暖地であれば庭植えも可能ですが、凍るようなところでは腐葉土などでマルチングをして防寒します。
連作を嫌うので、同じアヤメ科を植えた土壌を避けて植えつけます。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。
水のやりすぎは軟弱になり徒長しやすくなります。特に、発芽したあとの冬は乾かし気味に管理します。
肥料
庭植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を1㎡当たり100g程度、鉢植えの場合は1リットル当たり3g程度用土に混ぜます。
3月中旬ごろに、液体肥料か化成肥料を規定量追肥します。
病気と害虫
病気:菌核病
地際付近の葉(葉鞘)に褐色の斑紋が現れ、発病すると腐敗が進み、茎葉がしおれます。連作すると発病しやすいので注意し、風通しのよいところで育てます。発病したら、抜き取って処分します。
害虫:特に問題になる害虫はありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土小粒6、腐葉土3、バーミキュライト1などの配合土とします。
植えつけ、 植え替え
9月下旬から11月中旬に球根を植えつけます。寒い時期に茎葉が長く伸びていると、寒害を受けやすいので、庭植えの場合は11月上・中旬に植えつけます。
鉢植えであれば、凍らない場所に移動させることができるので、9月下旬から植えつけることができます。
鉢植えの場合は5号鉢に5~8球程度、庭植えの場合は5~10cm間隔で植えつけます。植えつけ時には覆土を薄くしておき、葉が数枚出たら増し土していくようにすると倒伏しにくくなります。
ふやし方
分球でふやします。葉が黄変したら掘り上げ、親球の周囲についている子球を外します。夏の間は、ネット袋に入れて、風通しのよい日陰で保存します。
主な作業
花がら摘み:咲き終わった花がらはそのつど取り除き、すべての小花が咲き終わったら、花茎のつけ根から切り取ります。
支柱立て:花茎が伸び始めると倒れやすくなるので、支柱を立てます。NHK出版より
フリージアの種類(原種、園芸品種)
フリージア・ムイリー Freesia × muirii
原種。草丈約5〜15cmほどの小型種で、コンテナなどの寄せ植えにもよく合う。白い花弁にほんのりと淡い黄色のスポットが入る。
‘ポートサルー’ Freesia ‘Purt Salute’
花は大きく、端正な花形をした黄色。
多花性。
‘スカーレット・インパクト’ Freesia ‘Scarlet Impact’
鮮やかな赤色の花をたくさん咲かせる。
多花性で豊かな香りをもち、丈夫で育てやすい。