「恋の予感、あなたを慕う」 ブッドレア花言葉
ブッドレアの特徴
ブッドレアは長い円錐形の花穂が甘く香り、チョウが集まるため、英名では「バタフライブッシュ」と呼ばれています。藤色を基本に、白や紫などの花色があり、ほかに葉に斑が入るもの、小型のものなど、数多くの園芸品種があります。
ブッドレアの仲間は、約100種があり、アジア、南北アメリカ、アフリカに分布します。日本にもフジウツギとウラジロフジウツギが自生しています。
一般に栽培されるのは、中国原産の落葉低木のブッドレア(フサフジウツギ Buddleja davidii)で、花の少ない7月から10月までの長期間開花します。
ブッドレアは成長が非常に早く、日当たりと水はけのよい場所であれば、旺盛に生育し、よく開花します。
春に伸びた枝に花芽をつくり、その年の夏に開花するので、3月に枝を切り戻して樹形が乱れないように管理することが、栽培のポイントです。
栽培は容易なので花木の入門種として最適です。
ブッドレア 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
開花させるためには、日当たりのよい場所で育てることが必要です。
水はけがよく、乾燥しすぎない肥沃な土地で旺盛に育ちます。大きく育つので、鉢植えでは栽培しません。
水やり
植えつけからしばらくは、土が乾いたら水を与えますが、その後は、極端に土壌が乾燥する時期以外、水やりは必要ありません。
肥料
肥料はほとんど必要ありません。早く大きくしたい場合は、3月の剪定と同時期に、緩効性の化成肥料などを施します。
病気と害虫
病気:ほとんどありません。
害虫:アブラムシ類、カミキリムシの幼虫
生育や風通しが悪いと、葉や新梢にアブラムシ類が発生するので、剪定して風通しをよくし、予防します。
晩春から夏にかけて、幹に侵入するカミキリムシの幼虫が発生するので、侵入穴に殺虫剤をしみ込ませた綿などを詰めて駆除します。
植えつけ、 植え替え
苗は、3月上旬から4月上旬の新芽が伸び始める前に植えつけます。植えつけは、根鉢の大きさの倍の深さと幅の植え穴を掘り、腐葉土や完熟堆肥、ピートモスなどを混ぜ入れて植えつけます。根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて、根と植え土をなじませます。
根が粗く細根が少ないので、移植は難しい植物です。移植する場合は、半年以上前に根切りをし、細根を出させておきます。
ふやし方
さし木:さし木は、6月上旬から7月下旬に行います。その年に伸びて多少柔らかい枝を長さ10cmほど、鋭利な刃物で切ります。30分ほど水あげをして、平鉢や箱に敷いた赤玉土小粒やさし木用土にさします。たっぷりと水やりし、日陰に置いて、発根したら秋に鉢上げします。
主な作業
剪定:成長が早く、樹姿が乱れやすいので、剪定は毎年必要です。剪定をしないと枝が細くなり、花が咲きにくくなったり、株の内側に風が通りにくくなるため、アブラムシ類などが発生しやすくなります。
ブッドレアの花芽は、春に伸びた枝にできるので、3月上旬から下旬に、昨年伸びた枝を切り戻します。このときに、枯れた枝や混みすぎた枝も抜き取りましょう。
NHK出版より
ブッドレアの種類(原種、園芸品種)
‘ハーレクイン’Buddleja davidii ‘Harlequin’
花は濃紅紫色で、葉の縁にはクリーム色の斑が入る。比較的小型。
‘ホワイト・クラウド’Buddleja davidii ‘White Cloud’
‘アドニス・ブルー’Buddleja davidii ‘Adonis Blue’
樹高1.2〜1.5mと小型で、狭い場所でも栽培可能。
‘ブルー・チップ’Buddleja davidii ‘Blue Chip’
小型の濃青紫色の品種で、樹高60cmほど。花壇の縁取りに適する。