「汚れなき愛」 ゼフィランサス花言葉
ゼフィランサスの特徴
ゼフィランサスは、白い花を咲かせるタマスダレ(Zephyranthes candida)とピンク色の花のサフランモドキ(Z. grandiflora)が最もよく親しまれています。
特にタマスダレは耐寒性もあり丈夫で、放任でよくふえます。
分球してよくふえるので、花壇や芝生の縁取りなどに群植するときれいです。
1つの花は数日間程度と短命ですが、次々と新しい花茎が出てくるので、密植すると数週間楽しめます。
タマスダレのように耐寒性のある種と、サフランモドキのように半耐寒性の種がありますが、半耐寒性の種でも暖地であれば、霜よけなど簡単な防寒で冬越しできるものが多くあります。
ゼフィランサス 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりもしくは明るい半日陰で育てます。水はけのよい土壌を好むので、粘土質の土壌であれば、パーライトや有機質の堆肥などを加えて改良します。
半耐寒性の種には、冬に盛り土やマルチングを施して防寒します。
水やり
土の表面がよく乾いたら、たっぷりと水やりします。カラカラになる土壌を嫌うので、夏に雨の降らない日が続くときは、庭植えであっても水やりをします。
特に生育期は水切れに注意しましょう。
肥料
元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ、10月ごろにカリ分の多い化成肥料を株の周囲に施します。
病気と害虫
特に問題になる病害虫はありません。
用土(鉢植え)
水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。
例えば赤玉土小粒6、腐葉土3、軽石1などの配合土とします。
植えつけ、 植え替え
3月中旬から4月下旬に球根を植えつけます。密植するときれいなので、庭植えであれば、3~5cm間隔で植え、覆土を約5cmします。
鉢植えであれば、5号鉢に7球程度、球根の上部が土に隠れる程度に浅く植えつけます。4~5年は植えっぱなしにできますが、球根が混み合いすぎると咲きにくくなります。
落葉しないので、掘り上げるタイミングを逸することが多いですが、葉をつけたまま株分けの要領で球根を分け、植え直します。
ふやし方
春に分球でふやします。こぼれダネでもふえます。
主な作業
古葉摘み:春に新葉が出ますが、常緑であるため、年々葉が茂ってきます。
冬の間に、傷んだ古い葉を取り除き、葉が混み合わないようにしましょう。
NHK出版より
ゼフィランサス 種類(原種、園芸品種)
ペルー原産。最も普及している種で、丈夫で育てやすく、よく分球してふえる。
上を向いて咲く白い花がすがすがしい。ツンツンと立ち上がる葉は常緑性。
サフランモドキ Zephyranthes grandiflora
直径6cm前後のやや大きめのピンク色の花を咲かせる。異名であるカリナタ(Z.carinata)の名前で流通することも多い。
ゼフィランサス・キトリナ Zephyranthes citrina
7月から9月に黄色の花を咲かせる。よく結実し、タネからでも容易にふやすことができる。
ゼフィランサス・ロゼア Zephyranthes rosea
グアテマラ、西インド諸島原産で、寒さにやや弱い。サフランモドキよりもやや濃いピンク色の花。
モモイロタマスダレ Zephyranthes taubertiana
ピンク色の花は1日でしぼむ。
春咲きで小輪、薄いピンク花の‘紅玉’や、夏咲きで大輪、濃いピンク花の‘桃の里’が流通する。
ゼフィランサス・リンドレイアナ Zephyranthes lindleyana
4月から6月に直径2〜3cmのピンク色の花を咲かせる。カバイロタマスダレとも呼ばれる。