「温和、美人の眠り」 ハナカイドウ花言葉
ハナカイドウの特徴
ハナカイドウは一般に「カイドウ」とも呼ばれて、日本では広く北海道南部から九州まで栽培されています。
リンゴと同属の落葉果樹で、原産地の中国でも古くから栽培され、その花の美しさは、中国の唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃をハナカイドウにたとえたように、昔から美人の代名詞として使われるほどです。
4月から5月の庭に新緑が目立ち始めるころに枝を埋めるようにして咲くピンク(淡紅色)の花が目に鮮やかです。
ハナカイドウ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりのよい場所を好みますが、乾燥を嫌います。また、強い西日の当たる場所も嫌います。土壌は、通気性、水はけがよく、適度な湿度を保つ肥よくな土を好みます。
水やり
庭植えであれば基本的に水やりは不要です。鉢植えでは夏期に水切れを起こさないよう、朝と夕方、十分に水を与えます。
肥料
晩秋から冬にかけて油かすなどの有機質肥料と緩効性化成肥料を混合したものを施します。また、花が終わったあとに化成肥料をお礼肥として施します。
病気と害虫
病気:赤星病、うどんこ病
葉に発生する赤星病を防ぐには、赤星病の病原菌であるサビ胞子の中間宿主となるカイヅカイブキ、タマイブキなどビャクシン属の樹木を近くに植えないようにします。梅雨どきに発生するうどんこ病を防ぐには、日ごろから日当たりと風通しをよくするよう努めます。
害虫:アブラムシ、ハマキムシなど
春から秋にかけて、新芽付近にアブラムシ、葉にハマキムシなどが発生します。
用土(鉢植え)
赤玉土(小粒)をベースに腐葉土と黒土を混合して(混合比率の目安は、赤玉土4、腐葉土3、黒土3)植えつけます。
植えつけ、 植え替え
鉢植えは2~3年に1回の割で植え替えをします。作業の適期は1月から2月ごろです。
庭植えにする際は、12月から3月ごろ、事前に堆肥、腐葉土などの有機物を植え穴によく混ぜてから植えつけます。
ふやし方
さし木:4月または6月から7月に行います。4月にさす場合は前年枝、6月から7月にさす場合は当年枝を10~15cmほどに切ってさし穂とし、赤玉土などの清潔な用土にさします。
NHK出版より
ハナカイドウの種類(原種、園芸品種)
ヤエカイドウ Malus halliana‘Parkmanii’
ハナカイドウの花が八重咲きになるもので、花冠が大きく見ごたえがある。
シダレカイドウ Malus halliana‘Pendula’