「不老不死」 ハゲイトウ花言葉
ハゲイトウの特徴
ハゲイトウは、秋花壇を彩る葉の強烈な色合いが魅力の一年草です。
葉色は秋の深まりとともにいちだんと色が冴えてきます。変化に富んだ動きの感じられるダイナミックな草姿がひときわ目立ち、秋の風景を演出するには好適な材料です。名前は「葉が美しいケイトウ」の意味です。花は葉のつけ根に固まって咲き、葉に隠れてほとんど目につきません。
花を観賞するケイトウ属(Celosia)とは属が異なります。
ハゲイトウにはいくつかの品種があり、大別すると、葉が緋赤や黄の単色のものと、赤、橙色、黄の複色になるタイプがあります。赤系は芽生えのときから葉が赤紫色で、8月ごろから新葉が赤く色づきます。黄色や複色のタイプは、最初のうちは緑葉で、中間もあります。
「パレード混合」「クオドリーカラー混合」など、葉色が異なる品種が混合されたタネが多く流通しています。
変種のヤナギバケイトウ(Amaranthus tricolor var. salicifolius)は、細長い葉でだいぶ印象が異なります。
ハゲイトウの変種にヒユ(A. tricolor var. mangostanus、別名ヒユナ)があり、古くから食用に栽培されています。
ハゲイトウ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
熱帯地方の植物なので暑さに強く、夏の間は盛んに成長します。日当たりを好み、西日の当たる場所でもよく生育します。
用土や植え場所の水はけは大切で、成長のための水分は必要ですが、多湿の状態が長く続くと根腐れしやすくなります。耐寒性はないので、霜が降りると枯れます。
水やり
庭植えでは、ほとんど水やりの必要はありません。鉢植えは、用土が乾いたらたっぷりと水を与えます。多湿はよくありませんが、ひどく乾燥させると下葉が枯れやすくなります。
肥料
庭植えではほとんど必要ありません。肥沃地では草丈2m近くになることもあり、やせ地ほど株が小さいまま色づきます。
鉢植えは生育促進のため6月から8月に少量施します。
病気と害虫
病気:立枯病
同じ場所で何年も育てていると、立枯病が出ることがあります。植え場所を変えるか、土壌改良をしっかり行って予防します。
害虫:ナメクジ、ヨトウムシなど
小苗のうちは、ナメクジやヨトウムシなどに注意します。大きく育つとほとんど見られません。
用土(鉢植え)
水はけがよく、保水性があれば、用土はあまり選びません。赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花向け培養土が利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:ポットなどにタネをまいたものは、本葉5~6枚以上に育ったころに植えつけます。移植を嫌うので、根を切らないよう注意しますが、小苗のうちは比較的回復が早いです。直まきしたものは、株間20cmくらいになるよう間引きます。株間が広いほど太く大きく育ち、狭いと細くなります。
9月ごろには、大きく育って色づいたポット苗も出回るので、コンテナの寄せ植えなどに利用できます。
ふやし方
タネまき:一年草なので、タネでふやします。
発芽適温は20~25℃くらいなので、4月下旬から6月が適期です。7月ごろまでタネをまけますが、遅くまくほど株が小さくなり、草丈も伸びにくくなります。
花壇やプランターに直まきをするか、または、ポットなどにまいて苗をつくり、根を切らないように定植します。タネは微細なので、まきすぎないように、ていねいに注意します。
タネは嫌光性で、暗いと発芽するため、タネが隠れる程度に土をかぶせ、発芽まで覆いをして暗くしておくと発芽が早くなります。
必要に応じて間引きを行い、通常は摘心しないでそのまま育てます。NHK出版より
ハゲイトウ 種類(原種、園芸品種)
‘アーリー・スプレンダー’Amaranthus tricolor ‘Early Splendor’
‘アーリー・スプレンダー’ Amaranthus tricolor ‘Yellow Splendor’
葉は黄色で明るい雰囲気。赤系の品種と組み合わせると、お互いが引き立つ。
‘トリカラー・パーフェクタ’Amaranthus tricolor ‘Tricolor Perfecta’
秋に色づくと葉の赤、黄、緑のコントラストがはっきりする。色づくまでは緑色っぽい。
‘トリカラー・パーフェクタ’Amaranthus tricolor ‘Illumination’
‘カーニバル’ Amaranthus tricolor ‘Carnival’
‘ドワーフ・フォンテン’ Amaranthus tricolor var. salicifolius ‘Dwarf Fountain’
ヤナギバケイトウの矮性品種で、葉は赤く色づく。