「私の恋を知って」 リナリア花言葉
リナリアの特徴
リナリアとして園芸的に親しまれるのは、一年草のヒメキンギョソウと宿根性のリナリアで、パステルカラーの花色とすらりとした花穂の風に揺れる姿が優しい印象です。キンギョソウよりも頼りない草姿に見えますが、ワイルドフラワーのミックス種子をまくと、リナリアが一番よく出るくらい丈夫です。
茎は倒れやすいですが、倒れても、その茎からわき芽が伸びて花がたくさん咲きます。
数株を群植するとボリューム感があり、またほかの植物との相性がよく寄せ植えにも適します。
一年草の種類には矮性種と高性種があり、宿根性のものよりも花つきがよく華やかです。
一年草の種類は秋にタネをまけば春に開花しますが、市販のポット苗は秋にも流通するので、それを植えつければ12月ごろに開花し、冬を越した春に最盛期を迎えます。
宿根性のリナリア・プルプレアは短命な多年草なので、3年くらいでタネをまいて更新していくとよいでしょう。こぼれダネでも自然によくふえ、2年目には立派に花を咲かせます。
リナリア 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
水はけと風通しのよい日なたで育てます。耐寒性はありますが、秋に入手した一年草の苗を植えつけた場合は、不織布のべたがけなどで防寒しておくと葉が傷みません。酸性土壌を嫌うので、植えつけ前に苦土石灰をまいておきます。
水やり
鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりします。多湿を嫌うので、水のやりすぎには注意します。
肥料
元肥として緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。チッ素過多にすると倒れやすくなったり、繊細さに欠ける草姿になったりします。一年草のリナリアには追肥の必要はありませんが、宿根性のリナリアには、春に芽出し肥を施します。
病気と害虫
病気:苗立枯病
小さい苗のときに急にしおれて枯れる苗立枯病が発生することがあります。土壌が過湿のときによく発生するので、乾かし気味に管理しましょう。また、清潔な用土で育てます。
害虫:アブラムシ、イモムシ
春に新芽や茎、葉、蕾にアブラムシがつくことがあります。風通しをよくし、見つけしだいつぶすか、薬剤で駆除します。また、春に葉をイモムシに食害されることがあります。早期発見に努めます。
用土(鉢植え)
水はけと通気性のよい土が適しています。市販の草花用培養土を利用するか、赤玉土6、腐葉土3、軽石(パーライト)1の割合で配合したものを用いるとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
秋に一年草のリナリアのポット苗を入手したら直ちに植えつけます。植えつけが遅くなると、根が張らず、寒さで傷みます。
宿根性のリナリアは、晩秋の休眠に入るころ、または春の生育を開始するころに植えつけます。
寒冷地では、いずれも春に植えつけます。
ふやし方
一年草、宿根性ともに、9月下旬にタネをまきます。タネは微細で光発芽種子なので、覆土は薄くし、底面給水とします。また、こぼれダネでもふえます。発芽しているのを見つけたら、早めにポットに移植します。
宿根性のリナリアは、春に株分けでふやすこともできます。NHK出版より