「楽しい思い出」 ニチニチソウ(ビンカ)花言葉
ニチニチソウの 特徴
ニチニチソウには矮性、高性、這い性の3タイプがあるので、用途に合わせて品種を選んでみましょう。
近年は花形の改良が進み、風車咲きやフリンジ咲きなども流通しています。
いずれもあまり土質を選ばず、高温と日照を好む乾燥に強い丈夫な植物なので、夏の花壇には欠かせない存在です。
ただし、濃度の高い肥料を施すと根が傷みやすいので、1回に大量の肥料を施さないようにします。
過湿や蒸れには弱いので、水を与えすぎないことが、上手に育てるコツです。
ニチニチソウ属の植物は8種が知られており、それらのうちの7種が、アフリカのマダガスカルに分布しています。
現在の品種群は、マダガスカル原産のロゼウス(Catharanthus roseus)を中心に改良したものです。
ニチニチソウは、ビンカと呼ばれることもありますが、じつはビンカは別属のツルニチニチソウ属の学名です。これらはニチニチソウ属の植物とよく似た花を咲かせるつる植物で、ビンカ・ミノール(Vinca minor)、ビンカ・マヨール(V. major)といった種が栽培されています。
ニチニチソウ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
鉢植えは、日当たりと風通しのよい場所に置きます。病気の原因となる泥はねを避けるために、一段高い場所や、すのこ、人工芝などを敷いた上に置くとよいでしょう。7月から8月は、西日を避けられる場所に置きます。庭植えでは、日当たりと風通し、水はけのよい場所に植えつけます。
水やり
鉢植えでは、用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。春から梅雨までと9月中旬以降は、用土が乾きにくくなるので、過湿にならないように気をつけます。庭植えでは、雨のかかる場所に植えつけた場合は、盛夏を除いてほとんど水を与える必要はありません。
肥料
濃度が高い肥料を施すと根が傷んでしまうので、1回に施す肥料は少なめ、薄めを心がけます。元肥も、少なめを心がけます。また、リン酸分が多すぎると生育が悪くなるので、チッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)が等量入った肥料を与えましょう。例えば鉢植えでは、薄めの液体肥料(N-P-K=6-6-6)と緩効性化成肥料(N-P-K=12-12-12)を併用し、庭植えでは、緩効性化成肥料(N-P-K=12-12-12)を使用します。
病気と害虫
病気:立枯病など
連作した場合や過湿、密植にすると、立枯病が発生することがあります。立ち枯れた株は速やかに抜き取って廃棄し、苗を植える際は、新しい土を使い、間隔を広くとって植えつけ、乾燥気味に管理すると、立枯病が発生しにくくなります。
害虫:アブラムシなど
5月から11月、チッ素肥料が多すぎたり、風通しが悪かったりするとアブラムシが発生しやすくなります。
用土(鉢植え)
土質はあまり選びませんが、水はけのよい土(赤玉土中粒5、腐葉土3、酸度調整済みピートモス2の配合土など)を好みます。これに緩効性化成肥料(N-P-K=10-10-10)を規定量の半分施し、植えつけ時の元肥とします。
植えつけ、 植え替え
鉢植え、庭植えともに、株と株の間にもう1株入るぐらいの間隔をあけて、根鉢の表面が見えるぐらいの深さで植えつけましょう。深く植えすぎると、株元が過湿になりやすいので避けましょう。なお、根鉢はよほど根詰まりしていないかぎり、くずさなくてもかまいません。
ふやし方
タネまき:タネまきの適期は5月から6月です。箱まきにする場合は、1か所に3~4粒ずつ点まきし、そのまま間引かずに3株ほどまとめて移植して育てると、早くたくさんの花が楽しめます。セルトレイを使ってタネまきする場合も、同様に多粒まきにします。
なお、タネに光が当たると発芽が悪くなるので、タネが見えなくなる程度に、忘れずに覆土しましょう。
主な作業
花がら摘み:咲き終った花は自然に散りますが、株の上に散乱してしまいます。花びらを放置すると病気の発生源になるので、取り除いておきましょう。特に、梅雨や秋の長雨時には、こまめに取り除きましょう。NHK出版より