「危険な美しさ」 コルチカム花言葉
コルチカムの特徴
コルチカムは60種ほどの原種があり、欧州、中東、北アフリカの地中海沿岸地域に自生しています。
ほとんどが秋咲きで、ピンクや藤色の花ですが、C・ルテウムのように黄花で春咲きの種類などもあります。C・オータムナーレ(イヌサフラン)やC・スペシオサムを中心にいくつもの園芸品種が育成され、秋の花壇を彩る花として利用が多く、夏~秋植え球根ですが、数年間の植えっぱなしも可能です。
また、土に植えなくても、机の上や窓辺に球根を置いておくだけでも花が咲く性質をもっているので、受け皿やコップなど、さまざまな容器を使って花が楽しめます。
褐色の皮をかぶった大きな球根で直径は10cmほどになりますが、通常は5cm以上あれば開花します。
球根の下部の片側に突起物があり、この部分と反対側の2か所から蕾が出て開花します。早春から新芽が伸び出し、大きなつやのある葉が6月ごろまで茂ります。
なお、球根は有毒ですから食べることはできません。
コルチカム 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
耐寒性、耐暑性とも強く、日当たりと水はけのよいところで育てます。
球根に蓄えられた養分だけで開花するので、花を咲かせるだけならどこでもよいのですが、翌年も花を咲かせるには、新しくできる球根を十分に太らせる必要があります。
早めに根をしっかりと張らせ、春の葉が展開している間は日光によく当てることが大切です。
6月ごろには葉が枯れて休眠に入ります。
水はけがよければ植えっぱなしにもできますが、高温期の長雨は病害虫によって球根が傷むこともあるので、梅雨前に掘り上げ、風通しのよい日陰で乾燥貯蔵しておくのが確実で安全です。
水やり
成長期には十分な水分を必要とするので、秋から春まで、用土の乾き具合を見てたっぷりと与えます。
特に葉が大きく茂る3月から5月は乾燥させないよう注意します。
肥料
堆肥や腐葉土などを混ぜて土壌改良を行い、元肥と少量の苦土石灰を混ぜて植えつけます。
3月から4月と9月から10月に化成肥料を株のまわりにまくか、液体肥料を3~4回施します。
病気と害虫
病気:白絹病など
水はけが悪いと白絹病が出やすいので、土の水はけをよくして防ぎます。
梅雨前に球根を掘り上げて乾燥させるのがよいです。
害虫:根ダニ
水はけをよくするとともに、球根を梅雨前に掘り上げて乾燥保存するのが一番です。
用土(鉢植え)
開花までは土がなくてもかまいません。
球根を支えるため、玉砂利などを使うこともありますが、水気があると根が伸び出し、植えつけ時に傷めてしまうので注意します。
植えつけ、 植え替え
9月、遅くとも10月下旬ぐらいまでには球根を植えつけます。
球根2個分の間隔をとり、深さは、球根1~2個分の土がかぶさるぐらいが適当です。
ふやし方
分球でふやします。古い球根は消えてなくなり、新しい球根が2個できますから、1年で2倍にふえます。
主な作業
球根の掘り上げと植えつけ以外、ほとんど手のかからない植物です。
植えっぱなしの場合、6月に枯れ葉を取り除きます。込んできたら適期に掘り上げて植え直しをします。
NHK出版より
コルチカムの種類(原種、園芸品種)
コルチカム・オータムナーレ・アルバ Colchicum autumnale‘Album’
‘アルボプレナム’ Colchicum‘Alboplenum’
白花八重咲き。