「愛らしさ、気まま、殊勝」 ユキヤナギ花言葉
ユキヤナギの特徴
ユキヤナギは春、枝垂れた枝先の長い穂に、たくさんの花を咲かせてひときわ目を引き、花壇や公園によく植えられている植物です。
近年は、‘フジノ・ピンク’などの花弁の外側がピンクの品種が植えられることも多く、白一色だったユキヤナギにも色幅がふえました。
ユキヤナギの和名は、葉がヤナギに似て、白い多数の花が、雪をかぶったように見えることからつけられました。
庭木としてだけではなく、切り花としてもよく利用されます。
強健で、生育も非常に旺盛なので、花後に地際から刈り込んでも、秋までに新梢が1m以上伸び、翌年もよく開花します。
なお、関東地方以西の本州、四国、九州の川岸の岩場などに生えるユキヤナギを見かけますが、もともとは栽培されていたものが野生化したものともいわれています。
ユキヤナギ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
強健で生育のよい花木なので、どんな土壌にも適しますが、開花させるためには、日なたに植えることが必要です。
また、枝が密生すると、病害虫が発生しやすくなるので、風通しのよい場所を選びましょう。大きくなるので鉢植えでは栽培しません。
水やり
極端に乾燥する夏の高温期以外、水やりは必要ありません。
肥料
1月上旬から2月下旬に寒肥を、5月に花後のお礼肥として、緩効性の化成肥料を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病
粉をまぶしたように葉が白くなります。剪定して風通しをよくし、予防します。
害虫:アブラムシ類、カイガラムシ類
枝が密生して風通しが悪くなると、アブラムシ類やカイガラムシ類が発生します。剪定して風通しをよくし、予防します。
用土(鉢植え)
株元から枝がふえ、1m近くなるほど、大きくなるため鉢植えでは栽培しません。
植えつけ、 植え替え
2月中旬から3月下旬と10月から11月が植えつけ適期です。根鉢より一回り大きな植え穴を掘り、腐葉土や少量の完熟堆肥などを混合して植えつけます。根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて、根と土をなじませて植えつけます。秋に植えつけるときには、地際から伸びる枝を切ってもかまいません。
ふやし方
さし木:落葉している3月上旬から下旬に、前の年に伸びた枝を長さ10cmほどで切り取り、赤玉土やさし木用土にさします。たっぷりと水やりして、風の当たらない日陰で乾かさないように管理すれば、4月から5月に新芽が出て、発根します。
株分け:植えつけ適期の2月中旬から3月下旬、または10月上旬から11月下旬に株を掘り上げ、枝4~5本を1株として、スコップやハサミで分割します。
主な作業
剪定:秋、翌春に咲く花芽が分化するので、5月、花後に剪定します。枝が多数出て風通しが悪くなると、病害虫が発生しやすくなります。
また、細い枝には花がつきにくくなるので、枯れ枝や細い枝も基部から切り除きましょう。
地際から刈り込んでも、夏までに枝が伸び、翌年も花が咲くので、数年に1回、地際からの刈り込み剪定するとよいでしょう。NHK出版より