「称賛」フェンネル花言葉
フェンネルの特徴
草丈は1-2m。葉は糸状で、全草が鮮やかな黄緑色をしている。花期は、6-8月、枝先に黄色の小花を多数つける。秋には7mm程度の長楕円形をした茶褐色の実をつける。地中海沿岸が原産とされ、古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録があり、歴史上もっとも古い作物のひとつとされる。
主産地はインド、中国、エジプトなど。日本には平安時代に中国から渡来し、長野県、岩手県、富山県などで多く栽培されている。沖縄料理においては『いーちょーばー(胃腸葉)』と呼ばれ、整腸作用のある島野菜として珍重されていた。魚汁やまーす煮などの魚料理の臭い消しとして用いられ、時に平焼きなどの薬味としても用いられた。
粉砕した果実を水蒸気蒸留して精油を採る。収率はおよそ4-7%とされる。
アニスやスターアニス(トウシキミ)に似た甘い香りがある。芳香の主成分はアネトール(t-anethol、C6H4(OCH3)C3H5)ウィキペディアより
フェンネルの特徴2
フェンネルは、古代ギリシャ・ローマ時代から食用や薬用に広く利用されてきたハーブです。すっくと立つ茎の先端に黄色の小花を傘のように広げる姿は、同じセリ科のディルとよく似ていますが、より大型の多年草で草丈が2mにもなります。似た香りをもつスパイスのスターアニス(八角、大茴香)との比較で、小茴香(ショウウイキョウ)と呼ばれることもあります。
葉や茎にディルより甘みのあるすっとした香りがあり、羽根のように細やかな明るい緑色の葉は魚料理によく利用されます。堅くなる前の若い茎も、セロリのように食用にします。タネはハーブティーにしたり菓子やパンなどに使ったりするほか、漢方では生薬の「茴香(ウイキョウ)」として芳香性健胃剤に配合され、また、五香粉(ウーシャンフェン)という中国の香辛料にブレンドされることでも有名です。タネから蒸留した精油は、食品やリキュールの風味づけに使われたり、石けんや歯磨き粉などのトイレタリー化粧品に用いられたりします。
葉とタネの両方を大量に欲しい場合は、花を咲かせないように花茎を切り戻して葉だけ収穫する株と、葉は収穫せずにタネをしっかり実らせる株を分けるとよいでしょう。
フェンネルの花には益虫がたくさん引き寄せられます。庭に1株植えると、アブラムシを捕食するヒラタアブや、ヨトウムシを幼虫のえさにするジガバチなどがよく飛来します。
こぼれダネでふえるほど丈夫なハーブで、堂々とした草姿は花壇で存在感があります。銅葉が庭のアクセントになる園芸品種ブロンズフェンネルや、株元が肥大する変種のフローレンスフェンネルなども栽培されます。
フェンネル 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと水はけがよく、肥沃な土を好みます。高温乾燥、低温多湿が苦手です。大型な植物なので、株間は50cmくらいとります。
鉢植えは、鉢が小さすぎると大きく育つことができないまま、とう立ちしてしまいます。
水やり
冬期、また幼苗はやや乾かし気味に管理しますが、成長期に乾燥しすぎるととう立ちが早まり収穫量が減ります。
庭植え:夏に晴天が続くとき以外は、必要ありません。
鉢植え:土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出すまでたっぷり水をやります。冬期は控えめに。
肥料
庭植え:植えつけの1か月前に有機質肥料を、1週間前に苦土石灰を深めにすき込みます。
鉢植え:用土に元肥として緩効性化成肥料を加えます。成長期には追肥として、液体肥料を水やり代わりに週1回くらい施すか、固形や錠剤の緩効性肥料を株元から離れたところに置きます。
病気と害虫
病気:特にありません。
害虫:キアゲハの幼虫、アカスジカメムシ、アブラムシ
葉にキアゲハの幼虫、花にはアカスジカメムシが好んで集まってきます。アブラムシがつくことがあります。
用土(鉢植え)
腐植質に富んだ水はけのよい土を用います(例えば、市販の野菜用培養土や、赤玉土小粒と腐葉土を1:1の割合でブレンドしたもの)。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:直根性で移植を嫌うため、苗が小さいうちに、根を切らないように注意して植えつけます。植える場所には堆肥や腐葉土を十分混ぜておきます。鉢植えの場合はできるだけ大きな容器に植えつけます。同じセリ科のディルなどの近くに植えると交雑してしまい、できるタネの風味が変わってしまうので避けます。NHK出版より