「はかない美しさ、愛らしさ」 ナツツバキ花言葉
ナツツバキの基本情報
学名:Stewartia pseudocamellia
和名:ナツツバキ(夏椿) その他の名前:シャラノキ、サルスベリ
科名 / 属名:ツバキ科 / ナツツバキ属
ナツツバキの特徴
ナツツバキは古くから寺院などの庭に「シャラノキ」と称して植えられてきました。
葉は明るい黄緑色で表面に深いしわがあります。
幹は樹皮が灰褐色で薄く滑らかで、花とともに高い観賞価値があるため、近年は家庭の庭にも好んで植えられるようになりました。
6月ごろ、新梢の基部近くの葉腋に、直径5~7cmのツバキに似た白い5弁の花が咲きます。
ただし、花は一日花で、開花後1日で落ちます。枝分かれが少なく、軽快な印象の楕円形の樹形となります。
ナツツバキ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりのよい場所を好みます。
ただし、強い西日が当たり、特に乾燥する場所は嫌います。
湿り気のある耕土の深い土地で、腐植質の多い肥沃な土を好みます。
水やり
庭植え、鉢植えともに水切れに注意します。乾燥すると葉が反ったり、枝先の葉がしおれたり、枯れたりします。
肥料
寒肥として有機質肥料を施すほか、開花後に、お礼肥として油かすなどを少量施すとよいでしょう。
病気と害虫
病気:さび病、灰色かび病、葉枯病など
いずれも葉に発生しますが、著しい被害となることはありません。
予防策としては、枝葉を剪定し、通風と採光を心がけます。
害虫:チャドクガ、アオドウガネなど
チャドクガは群生して葉を食害します。
アオドウガネは夜行性で、やはり次々と葉を食い散らします。
用土(鉢植え)
黒土に腐葉土などを混ぜたような、腐植質の多い通気性と保湿性に優れた肥沃な土が適します。
植えつけ、 植え替え
鉢植えは2~3年に1回植え替え、用土の通気性をよくします。
ふやし方
タネまき:10月ごろ、成熟したタネを採取して、とりまきします。
ピートモスなどを加えた湿り気の多い土にまきます。
タネは、翌春まで冷暗所で湿度を保って保存すれば春まきもできますが、とりまきのほうが結果はよいようです。
主な作業
剪定:休眠期間中に軽い枝抜き剪定をします。強剪定は樹形を乱し野趣を損なうので、避けたほうがよいでしょう。NHK出版より