「偽りの魅力」 ダチュラ花言葉
ダチュラの基本情報
学名:Datura metelなど
和名:チョウセンアサガオ(朝鮮朝顔) その他の名前:ダツラ
科名 / 属名:ナス科 / チョウセンアサガオ属(ダチュラ属)
ダチュラの特徴
ダチュラ属(Datura)には8種ほどがあり、どれも大きな漏斗状の花を咲かせ、甘い芳香があります。
草丈1mくらいで、花は上向きに咲き、実にはとげがあります。
そのうち、花壇で利用されるのは主に一年草のチョウセンアサガオと呼ばれるダチュラ・メテル(D. metel)で、八重咲きの品種も育成されています。
また、多年草のアメリカチョウセンアサガオ(D. innoxia)が各地で野生化しています。これは、軟毛が密生し白い花を咲かせます。
また、よく似たものに、一年草のヨウシュチョウセンアサガオ(D. stramonium var. chalybea)があり、畑の雑草となっています。
1輪の花は短命で2~3日くらいでしぼみます。
かつてダチュラ属には、「エンジェルストランペット」とも呼ばれる木本性のブルグマンシア属(Brugmansia、キダチチョウセンアサガオ属)も含まれていましたが、現在は別属となっています。
ブルグマンシア属は樹高2mくらいになり、花は下向きに垂れて咲きます。
ダチュラ属、ブルグマンシア属には強い毒性があり、食べると中毒を起こすので、扱いには十分注意してください。
ダチュラ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
温暖で日照の多い気候を好むので、日当たりのよい場所が適します。
暑さには強く、夏の間は旺盛に生育して、次々と花を咲かせます。
ダチュラ・メテルは一年草で、冬には枯れます。
多年生の種は、地中の芽が凍結しなければ冬越しできます。
水やり
成長・開花にはかなりの水分を必要とします。
庭植えで根がしっかり張ったものでは、ほとんど水やりの必要はありませんが、鉢植えでは乾燥させないよう、用土が乾き始めたら、たっぷりと水を与えます。
肥料
庭植えの場合、やせ地でも育ちますが、花を多く咲かせるには、植えつけ時の土壌改良と追肥が有効です。
鉢植えでは、肥料不足になると花が咲きにくくなるので、生育中は定期的に、月1回置き肥を施すか、液体肥料を月3~4回施します。
病気と害虫
病気:ほとんど見られません。
害虫:ハダニ
夏は乾燥でハダニがつくことがあります。ハダニは湿気を嫌うので、ホースなどで葉裏に水をかけておくとよいでしょう。
用土(鉢植え)
赤玉土7、腐葉土3の配合土など、一般の草花用培養土が利用できます。
植えつけ、 植え替え
植えつけ:ポット苗の植えつけは4月から6月が適期で、7月も可能です。
遅くなると株が大きく育たず、花も少なくなります。日当たりのよい場所を選び、腐葉土や堆肥などを混ぜて深く耕してから植えつけます。
根づくまでは乾燥させないよう、土の乾き具合を見てたっぷりと水やりをします。
ふやし方
タネまき:主にタネでふやします。果実は直径5cmくらいで丸く、中に多数のタネが入っています。
果実が割れたらタネをとり、春まで乾燥貯蔵しておきます。
タネまきの適期は4月から5月です。遅れると株が大きく育たず、花数も少なくなります。
タネは比較的大きく、ポットにまいて育苗するのが確実ですが、花壇に直まきもできます。
主な作業
刈り込み:ほとんど放任でもよいくらいです。伸びすぎた枝や不要な部分は刈り込んでおきます。NHK出版より
ダチュラの種類(原種、園芸品種)
チョウセンアサガオ Datura metel
インド原産の一年草ダチュラ。アサガオのような漏斗状の白い花を上向きに咲かせる。
‘パープル・クィーン’ Datura metel ‘Purple Queen’
‘ブラックカラント・スワール’ Datura metel ‘Blackcurrunt Swirl’
ただし、内側の花の八重咲きの程度は栄養状態で変わる。花は濃紫色で内側は白っぽい。
‘ゴールデン・クィーン’Datura metel ‘Golden Queen’
花が淡黄色の八重咲き品種。漏斗状の花が二段、三段になって咲く。栄養状態で花弁数は変わる。
アメリカチョウセンアサガオ(ケチョウセンアサガオ)Datura innoxia(D. meteloides)
北米からメキシコ原産の多年草で、帰化植物となっている。白花。