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「威厳、荘厳、危険」 シャクナゲ花言葉

投稿日:2018年10月22日 更新日:

「威厳、荘厳、危険」 シャクナゲ花言葉

シャクナゲの基本情報


学名:Rhododendron subgenus Hymenanthes
和名:シャクナゲ(石楠花、石南花)  その他の名前:ロードデンドロン、ロドデンドロン、西洋シャクナゲ
科名 / 属名:ツツジ科 / ツツジ属

シャクナゲの特徴


シャクナゲは常緑性の花木です。
シャクナゲの原種が19世紀中期、プラントハンターによって中国から西欧にもたらされ、その花の美しさと豪華さで当時の人々を驚嘆させ、数多くの交配が行われてきました。これまで世界各地で5000を超す園芸品種が作出され、西洋では春を彩る花木として庭に欠かせない存在となっています。

赤、白、黄、ピンクなど変化に富んだ花色と、大きく豪華な花房は、ほかの植物を圧倒する美しさを誇ります。
近年は屋久島原産のヤクシマシャクナゲが交配親に使われ、小型で花つきがよく、育てやすい品種も作出されています。
シャクナゲの原種は高山に自生するため、日本の夏の暑さには弱いと思われがちですが、現在、出回っているシャクナゲは、耐暑性の強い園芸品種や、日本で改良された園芸品種など、栽培が容易なものがほとんどです。

シャクナゲ 育て方のポイント


栽培環境・日当たり・置き場
鉢植え、庭植えともに、3月中旬から10月までは、西日の当たらない半日陰で、11月から3月上旬までは、寒風の当たらない日なたで管理します。
乾燥を防ぐために株元に腐葉土などでマルチングを行うとよいでしょう。

鉢植えは、夏の暑さと直射日光を避けるため、朝日が当たる程度の涼しい場所に移動させるか、寒冷紗などで50%程度の遮光をします。
シャクナゲは酸性土壌を好み、地表近くにたくさんの細い根が張るので、庭植えは、腐植質に富んだ、水はけのよい酸性土壌に植えつけます。
水はけの悪い場所では、底に大粒の軽石やパーライトなどを5~10cmの厚さで敷き込み、酸度未調整ピートモスと腐葉土をすき込みます。

水やり
鉢植えは、夏の高温期を除いて、基本的に乾いたらたっぷりと与えます。
根が細く極端な乾燥に弱いため、夏は涼しい朝と夕方の2回、葉水を兼ねて与えましょう。
庭植えは、夏以外は基本的に水やりの必要はありませんが、夏の高温期に土壌が乾きすぎないように、朝か夕方に葉水を兼ねてたっぷりと与えます。
冬に乾燥が続く場合は、暖かい日の午前中に水やりを行ってください。

肥料
鉢植え、庭植えともに、4月中旬から6月の花後に、お礼肥として有機質肥料(固形の油かすなど)や緩効性化成肥料(チッ素N-リン酸P-カリK=10-10-10など)を施します。
また、秋、涼しくなる9月下旬から10月のほか、寒肥として2月にも同様の肥料を施します。
庭植えの場合は、樹冠(枝葉が茂っている部分)とほぼ同じ範囲に根が張っているので、樹冠の外周部に浅く埋め込みます。

病気と害虫
病気:褐斑病、花腐菌核病、ペスタロチア病
褐斑病は、葉焼けを起こした部分から菌が侵入して葉に病斑が生じます。夏は直射日光が当たらない場所で栽培します。

害虫:ベニモンアオリンガ、グンバイムシ、アブラムシ、ハマキムシ
いずれも主に4月から6月と、9月から10月に発生します。
虫害で一番の被害が大きいのは、ベニモンアオリンガによる、蕾や新芽の食害です。ハマキムシも蕾や新芽を食害します。
グンバイムシやアブラムシは葉の汁液を吸汁します。

用土(鉢植え)
水はけ、水もちがよい酸性土(pH5.0~6.0)を使用します。
赤玉土小粒4、酸度未調整ピートモス3、鹿沼土小粒2、バーミキュライト1の配合土などか、市販の山野草培養用土と赤玉土小粒の等量配合土がよいでしょう。

植えつけ、 植え替え
適期は3月から5月上旬、または9月中旬から10月です。
春に植え替える場合は、なるべく芽が伸び始める前に行いましょう。
葉が小さくなった場合、葉色が悪い場合、水やりをしてもなかなか水が抜けない場合は、根詰まりを起こしています。
2年ごとを目安に、一回り大きな鉢に植え替えます。
根鉢の用土を1/3程度くずし、鉢底石を入れて、深植えしないように植えつけます。
たっぷりと水を与え、1週間ほど風の当たらない日陰で管理します。

ふやし方
つぎ木:一般的につぎ木でふやします。適期は2月から4月です。
前年の充実した枝を長さ7~8cmに切り、葉が4~5枚になるように下葉を落とし、残した葉も半分に切ります。
台木には、暑さに強いアカボシシャクナゲを用います。

さし木:さし木は、発根しにくく、時間がかかるものが多いのですが、新梢が固まり始め、空中湿度の高い6月、または新梢が完全に堅くなった9月が適期です。

主な作業
花がら摘み:花が終わったら速やかに、花茎の基部から花がらを摘み取ります。
花がらをつけたままにすると、果実(タネ)ができて、新しい枝が伸びるのが遅れ、夏までに充実しないため、花芽がつきにくくなります。

芽かき:適期は4月中旬から7月中旬です。
シャクナゲは枝数が少なく、剪定を行うと芽が伸びないことがあるので、芽かきを行って樹形を整えます。
春に1枝から1本の新芽しか伸びない場合は、伸び始めた芽が柔らかいうちにかき取ることで、複数のわき芽が出ます。NHK出版より

シャクナゲの種類(原種、園芸品種)

‘プレジデント・ルーズべルト’ Rhododendron‘President Roosevelt’


葉に黄色の斑が入る。花は大輪、赤色で中心は白色。5月中旬開花。

‘モーニング・マジック’Rhododendron‘Morning Magic’


ヤクシマシャクナゲ交配。樹高80cmほどで、株は横に広がる。
蕾は薄いピンクで、開くと白くなる。育てやすい。5月中旬開花。

‘ジーン・マリー・ド・モンタギュー’ Rhododendron‘The Hon. Jean Marie de Montague’


古くから栽培されている大輪、赤色の代表品種。栽培は容易。5月中旬開花。

‘貴婦人’ Rhododendron‘Kifujin’


上品な藤色で中心は白色となる大輪品種。黄色のブロッチがほどよいアクセントになっている。5月中旬開花。

‘マダム・マッソン’ Rhododendron‘Madame Masson’


古くから日本でも栽培され、「清涼殿」の名前で呼ばれることもある。
黄色い斑点(ブロッチ)が入る、すがすがしい白花。強健品種。5月中旬開花。

 

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