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「はかない美、はかない恋、あでやかな美人」ゲッカビジン(月下美人)の花言葉

投稿日:2018年7月21日 更新日:

「はかない美、はかない恋、あでやかな美人」ゲッカビジン(月下美人)の花言葉

ゲッカビジン(月下美人) 花

葉状茎の丈が1mから2mにまで達するとつぼみの形成が見られる。

花は、夜に咲き始め翌朝までの一晩でしぼみ、めしべに他家受粉が起きなければ散ってしまう。

花冠は20~25cm程度であり、白い。香りが強いこと、夜間開花すること、小型哺乳類の訪花に耐える強度を持つこと、花粉と花蜜が虫媒花よりも多いこと、それらは生態学的に送粉シンドロームのコウモリ媒花の特徴に一致する。

これは原産地の新大陸の熱帯地域において花蜜食・花粉食を示す一部のヘラコウモリ科の小型コウモリ類媒介受粉への適応と考えられている。

ゲッカビジンは日本での栽培下では6~11月に咲き、この季節に株の体力が十分に回復すれば2~3ヵ月後にもう一度咲くことができる。

つぼみは初期は垂れ下がっているが開花直前になると自然に上を向いて膨らみ、夕方に芳香を漂わせはじめる。これもコウモリがホバリングをしながらやや下を向き、舌を伸ばして花蜜と花粉を摂食する行動との共進化と考えられている。

開花中の花、開花後のしぼんだ花ともに食用にでき、咲いている花は焼酎につけると保存できる。台湾ではスープの具として使われる。

ゲッカビジン(月下美人) 茎

茎のほとんどは昆布状の扁平な葉状茎になっており、またしばしば株元から細長い鞭状の茎を伸ばす。

葉状茎の縁は波打っており、その凹部のくぼんだ点に産毛状に退化した刺(これが真の葉)を持つ刺座(サボテン科特有の点状にまで短縮した短枝)が位置する。

成長点はここと茎頂にあり、これらの箇所から新しい茎(長枝)やつぼみが生じる。

ゲッカビジン(月下美人) 果実

古くから[いつ?]日本に普及していた株は、原産地から導入されたたった1つの株から挿し木や株分けで増やされた同一クローンであり、受粉に際して自家不和合性を示す特性があるため人工授粉してもほとんど果実が実ることはなかった。

しかし1980年代に東京農業大学の研究グループが原産地から野性の別のクローンを持ち帰り、増殖、普及させたため今日では複数のクローンが幾つもの園芸業者によって国内流通しており、これらの間でコウモリに代わって人間が人工授粉してやれば容易に成熟した果実が得られる。

成熟した果実は表面が赤く内部の果肉は白くて黒い胡麻状の種子が数多く散在し紡錘形で大きく、近縁種である同じ熱帯雨林原産の着生サボテンであるドラゴンフルーツに似た外見を持ち甘い。

そのため古くから日本で栽培されてきたもの以外のクローンを園芸業者が販売する際、家庭用果樹として宣伝し「食用月下美人」の商品名をつけることが多い。
ウィキペディアより

ゲッカビジン(月下美人) 特徴

月下美人の花には強い香りがあり、花を見なくても、漂い始める香りで咲き始めたことがわかるほど。

初夏から秋まで開花を続けますが、連続的に咲くのではなく、2~3回ほどにまとまって開花します。

蕾は、大きく育った株の茎葉の各節につきますが、株の栄養状態によっては、しだいに落花してしまうこともあります。
メキシコから中米にかけて分布し、樹木の上に着生して育ちます。

近縁種のクジャクサボテンが昼間開花するのに対し、月下美人は夕方から咲き始め、朝にはしぼんでしまいます。

なお、姫月下美人(Epiphyllum pumilum)との交配によって‘満月美人’という品種ができています。

ゲッカビジン(月下美人) 育て方のポイント

栽培環境・日当たり・置き場
11月から4月は、日当たりのよい室内に置きます。日によく当てることで花芽がつきやすくなるので、5月から6月は戸外の日なたで直射日光に当てましょう。少し葉が黄ばむくらいにするとよく花芽がつきます。

梅雨明けから9月中旬の日ざしが強い時期は、葉焼けを防ぐために、戸外の半日陰に移動させ、日中の直射日光を避けます。再び9月中旬から10月は、しっかり日に当てます。寒さには弱いので、霜が降りる前に室内に取り込む必要がありますが、乾かし気味に管理すれば0℃近くまで耐えます。

水やり
5月から10月は、用土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。11月から4月は、用土の表面が乾いて数日待ってから、少量の水を与えるようにし、乾かし気味に管理します。

肥料
チッ素分の多い肥料を施すと花芽がつかず、茎葉ばかりが茂ってしまうので、リン酸分やカリ分に富んだ肥料が向いています。4月から9月は緩効性肥料(N-P-K=8-12-10)を、10月には液体肥料(N-P-K=6-10-5)を施しましょう。なお、さし木でふやした苗には、水と肥料を多めに施して、茎葉の成長を促しましょう。

病気と害虫
病気:すす病など
カイガラムシの排せつ物が原因となって発生します。まずはカイガラムシを予防することが大切です。

害虫:カイガラムシなど
茎葉に白い塊がつくのがカイガラムシで、周年発生します。放置すると樹液が吸われるだけでなく、カイガラムシの排せつ物から病気が発生するので、歯ブラシでこすり落とすか、薬剤で防除しましょう。

用土(鉢植え)
水はけのよい土(赤玉土5、鹿沼土2、腐葉土3の配合土など)を好みます。

植えつけ、 植え替え
水を与えすぎると根腐れを起こし、茎葉にしわが寄ってしなびます。鉢から抜いて古い土と腐った根を取り除き、新しい用土で植え替えましょう。根腐れを起こしていなくても、2年に1回ほどは古い土を落として植え替えることで、生育が促進されます。株に対して少し小さめの鉢に植えつけましょう。適期は5月から9月です。

ふやし方
さし木:適期は5月から9月。赤玉土や鹿沼土など、清潔で肥料分が少なく水はけのよい用土を使い、2~3節に切り分けるか、あるいは30cm程度の茎をそのままさします。長い茎ならさしたあと、早く成長します。

主な作業
切り戻し:9月に、枯れた茎葉や伸びすぎた部分を切り取って姿を整え、室内に取り込む際に邪魔にならないように切り戻しますが、株が大きくならないと咲きにくいので、切り戻しは最小限にしましょう。

棒状に長く伸びた徒長枝は邪魔になりますが、その先に平たくなった茎葉を出して、そこに多くの花を咲かせるので可能であれば残しておきましょう。切り取った部分でさし木ができます。NHK出版より

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