「遠く離れた友」 百日草(ヒャクニチソウ)花言葉
百日草(ヒャクニチソウ)の概要
約15種が南北アメリカに分布し、その中心はメキシコにある。
カシミール・ゴメス・デ・オルテゴがマドリードのビュート侯爵夫人に送ったのがヨーロッパでの最初の紹介であった。この時には淡紫の一重咲きの花がついた。その後1829年に赤が、1832年に白が開花した。
八重咲きはフランスで作り出された。一代交配種が作られたのは1963年にアメリカで作られた品種「ファイアー・クラッカー」が最初。
属の学名はドイツ・ゲッティンゲン大学の医学、植物学教授だったヨハン・ゴットフリート・ジン(Johann Gottfried Xinn、1727 – 1759)に因んだものである。同属植物は20種近くあり、一年草・多年草と亜灌木のものがあるが、日本で作られているものは総て一年草である。
百日草(ヒャクニチソウ)の性質
一年生か多年生の草本が多く、一部は低木的になる。葉は多くは対生で、輪生の種もある。普通は葉柄が無く、葉の縁は滑らか。
枝先に単独で着く頭状花序は外側に舌状花があり、これは雌生、内側に筒状花を多数つけ、こちらは両性。このいずれも稔性がある。
総苞は釣り鐘型からほぼ円形で、総苞片は3列から多列。痩果は三角形から扁平なものまである。
草丈はヒャクニチソウでは60cmから1mくらいになるが、ホソバヒャクニチソウでは30cm足らずである。
茎は直立し、葉は紡錘形で対生する。頭花は単生し、花色は非常に豊富で、赤・オレンジ・黄色・白・ピンク・藤色などがあり、複色花もある。ウィキペディアより
百日草(ヒャクニチソウ)の特徴
ジニアはヒャクニチソウ(百日草)とも呼ばれています。
ヒャクニチソウというと、昔ながらの盆花、供花のイメージがあるかもしれませんが、ジニアと呼ばれて花壇やコンテナなどに適した矮性の品種がたくさん流通しており、ガーデニング素材として人気があります。
「百日」というだけあって開花期間が長く、次々と咲き続けます。
園芸的に多く利用されている種類は、エレガンス(ヒャクニチソウ)、リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)、プロフュージョン(エレガンスとリネアリスの種間雑種)、ハーゲアナ(メキシコヒャクニチソウ)で、いずれも生育旺盛で、夏花壇に重宝します。
5月から花つきのポット苗が流通しますが、春にタネをまけば夏から梅雨明け後に定植できる大きさの苗に育ちます。
百日草(ヒャクニチソウ) 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと風通しのよい場所で育てます。エレガンスの場合、長雨に当たると病気が出やすいので、鉢植えであれば、梅雨時期に軒下など雨が当たらない場所へ移動させます。庭植えの場合は、降雨による泥のはね返りを防ぐため、バーク堆肥などでマルチングをするとよいでしょう。
水やり
夏の暑さには強いですが、乾燥しすぎると花が小さくなるので、庭植えであっても葉がしおれるようなときは、たっぷりと水やりします。鉢植えの場合は、表土がよく乾いたらたっぷりと水やりします。株元に水やりを行うようにすると、病気の予防になります。
肥料
植えつけ時に緩効性肥料を元肥として施すとともに、追肥として液体肥料を10日に1回程度施します。
病気と害虫
病気:斑点細菌病、灰色かび病、うどんこ病、立枯病
エレガンスは、泥のはね返りなどにより斑点細菌病がよく発生します。病気に侵された株は早めに処分します。そのほかの種も含め、株が蒸れると、灰色かび病やうどんこ病、立枯病が出やすいので、風通しよく育てます。
害虫:アブラムシ、ハダニ
アブラムシやハダニ(高温乾燥時)がよく発生するので駆除します。
用土(鉢植え)
水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土7、腐葉土2、牛ふん堆肥1の割合で配合するとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
エレガンスは水はけをよくするため、土をやや高く盛り上げて植えつけます。リネアリスとプロフュージョンは、分枝が多く、株が横へ広がっていくので、30cmくらいの間隔をとって植えつけます。NHK出版より