「変わりやすい心」 デルフィニウム花言葉
デルフィニウムの特徴
デルフィニウムは長い花穂が華やかなエラータム系と、きゃしゃな草姿に花をちらちらと咲かせるシネンセ系、さらに両者の中間的なタイプであるベラドンナ系が代表的です。
野生種は、冷涼で、雪解け水が流れ込む高地の草原湿地に自生します。
本来は宿根草であるものの、日本では高温多湿の夏を乗り切ることができずに枯れてしまうことが多く、園芸的には一年草として扱われています。
秋と春にポット苗が流通しますが、多くは品種名がついていないので、好みの品種を入手したい場合は、通信販売やタネを多く扱っている園芸店でタネを入手し、秋にまきます。
デルフィニウム 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
日当たりと風通しがよく、水はけのよい場所で育てます。以前に病気の出ていない清潔な土に植え、鉢植えの場合は古土を使用しないようにしましょう。
暖地での夏越しはあまり期待できませんが、風通しのよい木陰などで水やりを控えめにすると、夏越しするものもあります。
寒冷地では急激な地温の変化を避けるため、冬はマルチングを行うとよいでしょう。
水やり
植えつけ時にたっぷりと水やりを行ったあとは、庭植えの場合、ほとんど不要です。鉢植えの場合は、表土がよく乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりします。
肥料
用土にはあらかじめ緩効性化成肥料を元肥として混ぜておきます。その後、3月になって葉が展開し始めたら、液体肥料や固形肥料などで追肥を施します。
病気と害虫
病気:うどんこ病、立枯病
春に、葉や茎が白い粉をかぶったようになるうどんこ病が出ることがあります。また、地際部が腐敗して、やがて全体が枯れる立枯病が出やすいので、古土を使用しないようにします。
害虫:ヨトウムシ、ナメクジ
ヨトウムシ、ナメクジが発生して、葉や花を食害されることがあります。
用土(鉢植え)
水はけがよく、通気性に富み、適度な保水性のある土が適しています。市販の草花用培養土6、腐葉土3、牛ふん堆肥1の割合で配合するとよいでしょう。
植えつけ、 植え替え
秋または3月ごろにポット苗を入手して育てるのが簡単です。株間はエラータム系の場合30cm程度、シネンセ系の場合は20cm程度が目安です。やや直根性なので、移植の際は、根が傷まないように、ポット苗を早めに植えつけます。
ふやし方
タネまき:花後、自然に結実したさやが茶色くなったらとって乾燥させます。タネの寿命が短いので、秋まで乾燥剤を入れて冷蔵庫で保管しておきましょう。
主な作業
花がら摘み:一番花が終わりかけたころ、花茎を株元で切り戻すと、6月から二番花を楽しむことができます。
NHK出版より
デルフィニウムの種類(原種、園芸品種)
オーロラシリーズ Aurora Series
エラータム系。長い花穂にびっしりと八重花がつき、1mを超える姿はボリューム感がある。エラータム系のなかで最も育てやすい品種の一つ。
キャンドル シリーズ Candle Series
エラータム系。長い花穂にびっしりと八重花がつき、1mを超える姿はボリューム感がある。家庭でタネから育てると、開花期がややばらつくことがある。
ベラドンナ・グループ Belladonna Group
細い茎に一重の花をまばらにつけ、よく分枝する。花色は澄んだ水色、青紫、白があり、華やか。
パシフィック・ジャイアント シリーズ Pacific Giant Series
エラータム系。40〜50cmの長い花穂にびっしりと八重花がつき、1mを超える姿はボリューム感がある。花色は濃紫、紫、藤色、白色と豊富。