「愛で満たされる」 アザレア花言葉
アザレアの概要
もともと台湾のタイワンツツジをベルギーのプラントハンターによってベルギーにもたらされた物を中心に、ケラマツツジ、サツキの園芸品種などと複雑に交雑させて園芸品種群として成立した。後に日本に輸入されたものが、通称:アザレアである。
元来ツツジ類を海外では単に Azalea と呼ぶため、本項の植物群の物は、ベルギー・アザレア (Belgian Hybrid Azalea)と呼ぶのがより正確である。
常緑性の低木で、葉は厚みを持ち、毛がある。形は倒披針形で両端が尖る(先端ははっきりとは尖らない)。
花は5弁の合弁花で、花色はピンク・赤などさまざまで八重咲きも多い。開花は春(4~5月頃)。
11月頃から2月頃と、冬に咲くこともある。
南方系のツツジ類を親に持つ為、寒さに弱い(半耐寒性)。ただし無霜地帯では屋外で越冬する。挿し木で殖やすことが容易。
蜜をも含む植物体全体に、他のツツジ科植物と同様グラヤノトキシンとロードヤポニンを含み有毒。
中毒症状は嘔吐・痙攣などだが、重症では昏睡に至る事もある。ウィキペディアより
アザレアの特徴
大輪八重咲きの豪華な花を咲かせるアザレア。
販売されるのは主に冬ですが、これは促成栽培されたもので、本来の開花期は5月です。
アザレアは19世紀初頭に、ベルギーを中心としたヨーロッパで、室内観賞用の鉢物として改良された常緑性ツツジの総称です。
交配親となったヤマツツジの仲間は、中国、台湾、日本、ベトナムやフィリピンなどに約95種が分布しています。
日本国内には、サツキ(Rhododendron indicum)やヤマツツジ(R. kaempferi)、モチツツジ(R.macrosepalum)など観賞価値の高い15種ほどが自生しており、江戸時代から品種改良が盛んに行われ、サツキ、クルメツツジ、江戸キリシマなど、数多くの園芸品種群が作出されました。
これらのうち、ケラマツツジ(R.scabrum)、サツキ、大紫、白琉球などと、中国から導入されたタイワンヤマツツジ(R.simsii)が、江戸末期から明治時代にイギリスに渡って、オランダを中心に大規模な交配がなされ、現在のアザレアが誕生しました。
このようにアザレアは、日本に自生する植物を改良したために、栽培は容易です。
春から秋まではツツジに準じて栽培し、冬には凍らない場所で管理しましょう。
アザレア 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
購入した花つきの鉢植えは、窓際など日が当たる無暖房の室内に置きます。
乾燥した暖房の温風が当たると、蕾が落ちたり、花が傷むので注意しましょう。4月以降は戸外に出し、風通しと日当たりのよい場所で管理します。
7月下旬から9月上旬までは、葉焼けを起こしやすいので、半日陰に置きます。涼しくなれば再び日なたへ移動させ、11月下旬まで寒さに当てたのちに室内に取り込みます。
水やり
春には新梢が伸び、盛んに成長するので、毎日水やりします。夏の高温期は用土が乾燥しやすいため、朝と夕方の2回水やりします。秋の水やりは、春に準じます。室内に取り込んだあとは、土の表面が乾いたら与えます。
肥料
花後に緩効性化成肥料か固形の油かすをお礼肥として施します。また、夏までに花芽が形成されるので、9月にリン酸分の多い緩効性化成肥料などを施し、蕾の成長を促します。
病気と害虫
病気:褐斑病、疫病など
葉に褐色の斑点ができる褐斑病や、葉が黒くなって枯れ落ちる疫病が発生することがあります。
害虫:ハダニ類、グンバイムシ類、ベニモンアオリンガ
汁液を吸って、葉を白く変色させるハダニ類やグンバイムシ類が、春から秋まで発生することがあります。
ベニモンアオリンガの幼虫は、蕾や新芽の中に入って食害します。
用土(鉢植え)
鹿沼土小粒3、赤玉土小粒3、腐葉土2、ピートモス2を混合した配合土か、または市販の山野草培養用土5と草花栽培用の用土5を混合したものを用います。
植えつけ、 植え替え
販売されているアザレアは、鉢いっぱいに根が張っていることが多く、また、栽培用土としては乾きやすいものが使われていることが多いため、一般家庭では管理が容易ではありません。花後の3月から4月に、一回り大きな鉢に植え替えます。その後は、2年に1回、花後(2年目以降に花後となる5月から6月上旬)に行います。
ふやし方
さし木:6月から7月に、充実して堅くなった枝を、鹿沼土やさし木用土を使って、葉が触れる程度の間隔でさし木します。風の当たらない日陰に置いて乾かさないように管理すれば、秋には発根します。NHK出版より