「いたわり」 クリスマスローズ花言葉
クリスマスローズの特徴
クリスマスローズ(ガーデン・ハイブリッド)は無茎種(茎がなく、根茎から葉柄と花柄が別々に伸びる)のヘレボルスで、無茎種の原種を交雑させてできた園芸種を指します。人気の高い多年草で、多くは常緑ですが、落葉するものもあります。
ヘレボルス・オリエンタリスが主要な交配親として用いられていたため、以前はオリエンタリス・ハイブリッド(Helleborus orientalis hybrids)と呼ばれていました。
かつては濁った花色で花弁によれがある花ばかりでしたが、濁りのない花色、丸い花弁、整った花形を目指して品種改良が行われた結果、優れた花が多数誕生しています。
花色、花形のバリエーションが多く、タネでふやされている株は、1株ごとに異なる花を咲かせるので、好みの花を探す楽しみがあります。
強健で育てやすいものが多いのも特徴です。鉢植えにも庭植えにも向き、ほかの多くの草花に先駆けて花を咲かせ、冬枯れの庭を彩ります。
半八重咲き(セミダブル)、八重咲き(ダブル)の園芸品種もあります。
クリスマスローズ 育て方のポイント
栽培環境・日当たり・置き場
庭植えの場合は、水はけのよい、明るい半日陰に植えつけます。秋から春までは日がよく当たる、落葉樹の木陰などが最適です。
鉢植えの場合は、10月から4月ごろまでは日当たりのよい場所で、5月から9月ごろまでは明るい半日陰で管理します。過湿を避けるため、梅雨どきや秋の長雨には当てないようにしましょう。
水やり
庭植えの場合は、基本的に水やりは必要ありません。
鉢植えの場合は、10月から5月までは、鉢土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。6月から9月まではやや乾かし気味に管理します。
肥料
庭植えの場合は、10月に緩効性肥料を施します。鉢植えの場合は、10月、12月、2月に緩効性肥料を施すほか、10月から4月まで液体肥料を月に2~3回施しましょう。
病気と害虫
病気:灰色かび病、立枯病、べと病、軟腐病、黒斑細菌病、モザイク病、ブラックデスなど
多くの病気は過湿になったり、蒸れたりすると発生しやすくなります。葉や茎に黒いしみが生じるブラックデスは防除できないので、見つけしだい、株ごと処分します。
害虫:ハモグリバエ、ハマキムシ、ナメクジ、ヨトウムシ、アブラムシ、アザミウマ、ハダニなど
多くの害虫は主に春から秋に発生します。アブラムシなどはモザイク病やブラックデスのウイルスを媒介するので、見つけしだい、防除しましょう。
用土(鉢植え)
水はけ、水もちのよい用土(例:赤玉土小粒4、軽石小粒3、腐葉土3の配合土など)で植えつけます。
植えつけ、 植え替え
適期は10月から12月ですが、10月から翌年3月まで行うことができます。
生育がおう盛なので二回り大きな鉢に、毎年、植え替えてください。
秋に入手した場合は、根を完全にほぐして古い用土と傷んだ根を取り除いてから植えつけます。
冬から春に入手した場合は、根を傷めると生育が悪くなるおそれがあるので、軽くほぐす程度にします。NHK出版より